【2019OICMA 東京公演映像公開】

【2019OICMA 東京公演映像公開】

7月31日に紀尾井ホールで行われた、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀 東京公演。アンコールで指揮台に上がった小澤征爾の指揮による、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第16番 Op.135 第3楽章の映像を一部ご紹介します。
https://www.facebook.com/SeijiOzawa.InternationalAcademyOkushiga.Asia/videos/2185140054928893/

この楽曲は、アカデミー奥志賀で長年講師として活躍し、昨年1月に亡くなられたヴァイオリニストのロバート・マン氏が、ジュリアード弦楽四重奏団期より最も愛し、何度も指揮をした曲の一つ。近年、小澤征爾も好んで取り上げている思い入れの深い曲で、7月30日に行われたリハーサルの際にも、しみじみと「良い曲だね」と受講生たちに話していました。

ベートーヴェンが完成させた最後の作品としても知られるこの曲は、今年のセイジ・オザワ 松本フェスティバル「ふれあいコンサートI」(8月18日)で、小澤征爾スイス国際アカデミーも演奏する予定です。

【東京公演 小澤征爾の指揮で終演】

オーディションを潜り抜け、世界4つの国と地域から選ばれた24名の若手弦楽奏者たち。その若手たちを叱咤激励し、10日間にわたって、熱く、温かくエールを送ってきた講師たち。合宿・練習の成果を発揮する最後の公演が、7月31日 東京・紀尾井ホールで行われました。
6組のクヮルテットそれぞれが目指すのは、いまこの瞬間に、彼らにしか紡ぎだせない音色。奥志賀高原で学び、感じたことを、音楽を愛する同世代の仲間たちと本音で語った日々を、率直に音に表します。
クヮルテットの後には、原田禎夫、川本嘉子、ジュリアン・ズルマンら講師3人も一緒にステージに乗り、総勢27名によるメンデルスゾーン:弦楽八重奏 の弦楽合奏を演奏。紀尾井ホールに、奥志賀の爽やかな風と澄み切った空を運び込みました。
公演の最後には小澤征爾が登壇し、中央に据えられた指揮台へ。受講生はもとより、3名の講師たち、そして客席にいる全員が、小澤から湧き出てくる”音楽”を見逃すまい、聞き逃すまい、と集中し、ホールは熱い静寂と情熱に包まれました。小澤が若手演奏家たちに伝えようとした”魂”は、彼らの心にしっかりと届いたはずです。ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。